2010年02月14日

loss for words (絶句)

その瞬間、言葉を失った

この表現以外には考えつかない。しかしそれが私が望み、そして探し続けていたものなのかも知れない・・・

昨年は、ノーマンディ地方を旅したがなにかと疲れる旅であった。フランス国内は想像を遙かに超える広さと、右側通行による慣れない運転感覚、何を言っているのかさっぱり分からないフランス語、そして予想外の白夜の洗礼・・・

どれを取っても苦労の連続としか言いようが無かった。良いことと言えば無事に帰って来たことくらいだろうか。

そこで今年は「せめて」英語が通じるところにしようと、スコットランド湖水地方を選んだのであった。昨年は、遠回りの南ルートを選んでしまったが、同じ轍は踏むまじと、ヒースロー経由マンチェスター行きの、ブリティッシュ・エアウェイズ航空便を手配する。これは北極圏を飛ぶルートなので飛行機の外は相当寒いだろう。乗客には関係ない話だが。

成田空港で出国手続きを済ませ飛行機に乗り込む、毎度のことだが座席間のピッチが狭く、息苦しい。離陸してすぐに最初の機内食が出てくる。エコノミーの食事は不味い、せめてビジネスにしたいが、子供連れでビジネスに乗ると他の客に失礼だろうということで毎回エコノミーである。イギリス人のCAさんに何やら覚束ない英語で「食事が不味いのでビールをください」というようなことを話しかけるとハイネケンが出てきた。それなりに通じているようであるが油断は禁物だ。

食事の後はちょっと眠りたいと思ったのだが、北極圏を飛んでいるのでずっと昼のままである。そんなことはお構いなしに子供達はお昼寝体制に入ったようだ。仕方が無いので本を読んだりうとうとしたりしているうちに2度目の食事が用意され、食後しばらくしてボーイング747はヒースローの地へと降り立った。

大ロンドンの空の玄関口はガトウィックとこのヒースローが有名であるが、現在日本からの定期便はすべてヒースローに着陸する。この世界一難解な巨大空港は5つのターミナルと2本の滑走路が複雑に入り組んでおりマンチェスターへの乗り換えも非常に悩まされることになったがどうやらマンチェ行きの便には間に合ったようである。

約1時間ほどのフライトでマンチェスターに到着する。日本を出発してから17時間。この日はこれ以上の疲労を避けるために予約しておいたマンチェスター市内のホテルにチェックインする。

サッカーファンにはマンUでおなじみのマンチェスターだが、連合王国(UK)のひとつでもあるスコットランド国の玄関口としても知られている。この日は幸いにも試合は開催されていないということで安心して歩ける。本場のフーリガンというものもちょっとは見てみたい気はするのだが、子供連れの日本人が近づけるようなものでは無いだろう・・・ホテルのバーでギネスを1パイントだけ飲みこの日は眠りについたのであった・・・

翌朝、ホテル近くのavisで日本を出る前に予約しておいたローバーを借りる。店の人間と英語でやりとりするも何となく違和感を感じるが何なんだろうか?さて一路湖水地方を目指す、英国は日本と同じ左通行なのでフランスの道よりも走りやすい、ランナバウトも時計回りで慣れてしまえば比較的使いやすい。3時間ほど走ると、そこは湖水地方の入り口、ウィンダミアだった。

世界で最も有名な野うさぎ「ピーターラビット」の出身地でもあるウィンダミア湖の情景はまるで絵はがきのよう。その美しさは他に比べるようなものは無いと思われた。子供達も美しい風景に大はしゃぎであった。

さて、どこかで昼食を食べようと食堂を探す。車で少し走ったところに食堂らしき看板が出ていたので利用することにした。

Hello ,I want to eat lunch.・・・・・

%#$”$%&’(=)(’&%$#”#$%&’

Sorry,Please more slory・・・

%#$”$%&’(=)(’&%$#”#$%&’

・・・・・・・・

何を言っているのかさっぱり分からない・・・ここはイギリスでは無いのか?もしやこれは古代ケルト語か?

その場で私は、loss for words (絶句する)よりほか無かったのである。

PS. 帰国後判明したことですが、この謎の言語はスコットランドなまりの英語だったようです。  


Posted by laliberte at 14:07Comments(0)ドバイ投資